校長通信
5月13日(金)離任式
令和4年度当初人事異動で異動された5名の先生が来校され、2年生・3年生の前でお話していただきました。勤務年数、教科、部活動顧問などは違いますが、5名の先生方から浦和東高校に対する愛情を感じることができました。生徒の皆さんも、久しぶりにお会いして嬉しかったと思います。帰りのホームルームが終わると5名の先生方に多くの生徒が会いに来ていました。授業や部活動で様々なことを教わり、生徒の皆さんが成長する過程において多くのことで影響されたのではないでしょうか。ある先生は、現在の勤務校の生徒は、先生が言わなくても学習する姿勢があると話していました。これは、浦和東高校の生徒に「時間を大切に使うように」というメッセージと受け取りました。5名の先生は、これからも浦和東高校を応援してくれると思うので、期待に応えられるよう頑張らなくてはいけません。異動された先生方も異動先での御活躍を祈念いたします。本日は、ありがとうございました。
5月12日(木)学年別行事【1学年:遠足、2学年:進路見学会、3学年:進路説明会】
今日は、学年別で行事を実施しました。
1学年は、川越市内でアドベンチャーゲームを行いました。アドベンチャーゲームとは、「指示書」というものが出されて、そこに記載されている課題(ミッション)をグループごとにクリアしていくゲームです。いくつかチェックポイントが設けられ、各チェックポイントでクイズが出題され、正解すればポイントをゲットできるという街中で行うオリエンテーリングです。グループで協力しながらミッションをクリアしていく中で、お互いを知ることができ関係が深まったと思います。昼食もグループごとなので楽しかったのではないでしょうか。夕方から雨の予報でしたが、なんとか持ってくれたので良かったです。
2年生は、進路見学会で、大学や専門学校をバス13台でそれぞれ2か所訪問しました。この段階で、進路を決めている人は少ないと思うので、この見学会で方向性が決まると良いと思います。2か所しか見学できませんので、学校に戻ったら他の場所についても、リサーチして情報を増やし、進路を決めるときに選択の幅を広げられれば良いと思います。
3年生は、学校で進路説明会を実施しました。大学、専門学校、就職対策など多くの講師の方に来ていただき、1時間ごとに自分の選んだ場所で説明を聞きました。午前中の4時間を利用したので、各自4か所で説明を聞きましたが、それぞれの場所で熱心に話を聞いていました。ある大学の講師の方と話をしましたが、浦和東高校は、質問の数が多く、進路に対して積極性を感じると言っていました。また、聞く態度もしっかりしていて大学の方も感心していました。3年生になったばかりで自分の進路を決めている人が何人いるかわかりませんが、選択肢はかなり狭まってきていると思います。これから定期考査がありますが、日々の授業を大切にし、自信をもって考査に臨み、今後の進路を決める材料にしてください。
5月9日(月)新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン
令和4年度となり、新たな新型コロナウイルス感染防止対策ガイドラインが埼玉県教育委員会から発出されました。いくつかの変更点がありますが、新たな項目として、登校できない生徒に対するICTを活用した学習指導について、指針が示されました。これは、自宅に居てもオンラインを活用して学習を行い、学びを継続できるようにするためです。浦和東高校では、既に学級閉鎖などのクラスでオンラインによる授業を実施しています。今後、様々なケースが想定されますので、学びを止めないように対応したいと思います。この他に文化祭や体育祭の一般公開は実施しない、部活動での練習試合等が2校から最小限の学校数となりました。部活で泊を伴う活動は、全国大会等に出場する部活だけで、夏季休業中の合宿などは引き続きできません。多くの内容で前回のガイドラインと同様の感染防止対策を継続するようになっていますが、改めて感染防止対策を徹底したいと思います。
5月6日(金)関東大会予選(男子バレーボール)
深谷市総合体育館、通称ビックタートルで、関東大会県予選会が行われました。浦和東高校は、2回戦からで、春日部東高校と対戦しました。1セット目は、連携のミスや硬さが見られ落としてしまいましたが、2セット・3セットと連取し春日部東高校に2-1で勝利しました。浦和東高校は、エンジンがかかるのが遅く少し冷や冷やしまいたが、3セット目に関しては安心して見ていられました。この時点でベスト16となり、次の相手は、強敵の埼玉栄高校です。さすが埼玉栄高校は鍛えられていて、こちらのペースで試合をやらせてもらえず、2-0で負けてしまいました。しかし、県ベスト16という結果は、自信を持ってよいと思います。インターハイ予選まで、チーム・個人の強みと弱みをはっきりさせ、さらなるレベルアップを期待します。
4月28日(木)3学年遠足
7:30に三方向に分かれて出発しました。朝方は風が冷たく肌寒かったですがみんな元気にバスに乗り込みました。 ①長瀞げんきプラザコースは3組・6組 ②小川げんきプラザコースは7組・8組・9組 ③秩父ふるさと村コースは1組・2組・4組・5組が福山通運を後にしました。福山通運様には、行事のたびにバスを停車させていただき本当に感謝しております。今回の遠足の目的は、①活動を通して新クラス内の新たな人間関係作りを進める ②体験型グループ行動を通じて、計画力・行動力・社会性・時間管理能力等を養うことです。それぞれの場所で飯盒炊爨を行い、移動後にいちご狩りを行ってきます。約1か月でクラスの雰囲気も和らぎ新しい友人関係も構築できたと思いますので、さらに深められれば良いと思います。予定通り15:30前後にコースごとに帰ってきました。今回、正門脇にあるエースジャパン株式会社様の駐車場をお借りして降車させていただきました。快くお貸しいただき感謝いたしております。バスから降りてきた生徒は、充実感に満ちあふれていました。昼食後すぐにいちご狩りをしたので、お腹がいっぱいだそうです。1・2年と新型コロナウイルス感染症の影響で校外行事が中止になったりしたので、貴重な体験を積めて、一回り大きくなって帰ってきたと思います。
4月27日(水)関東大会予選(なぎなた)
4月25日(月)・26日(火)の2日間で、なぎなた関東大会予選が入間市武道館で開催されました。今年の関東大会は、埼玉県の県立武道館で6月4日(土)・5日(日)に開催されます。今回の予選で本校は、個人女子で1名、演技(ペア)で1組が出場を決めました。また、団体戦も3位になり賞状をもらうことができました。惜しくも、出場を逃した選手も日ごろの成果を発揮できたと思います。関東大会に出場を決めた選手は、自分の持ち味をさらに磨き、自分の欠点を補うような練習を行い、自信をもって大会に臨んでください。その後は、インターハイ予選がすぐにありますので、特に3年生は、最後の大会となりますので、日ごろの練習の成果が発揮できるよう期待します。
4月26日(火)部活動の民間委託(公立中学)
スポーツ庁が主導する公立中学校の運動部活動改革で有識者会議の提言の素案が見えてきました。その内容は、休日の部活動指導を民間スポーツ団体に委ねる「地域移行」について、2023年度~2025年度を「改革集中期間」とし、地域移行に伴って生徒がスポーツ団体に会費を払って運営していくとしています。また、全国の自治体や関係団体の調整を一気に進め、国が規定を作成し、各都道府県が推進計画を示し、それに基づいて市区町村も計画を立てて実践していく方向性です。そして、都道府県が市区町村の進捗状況をチェックし、課題のある市区町村に対して指導を行う体制を整えるようです。今後、詳細が決まっていくと思いますが、民間スポーツ団体の位置づけ、保護者負担額、指導者の指導範囲や報酬、教員の兼職兼業、活動場所など解決しなければいけないことがたくさんあると思います。今後、さらに議論されていくと思いますが、この制度改革で子供たちに不利益が生じることがないようにお願いしたいものです。スポーツ庁は達成年度を2025年度とおしりを決めましたが、これからの部活動が、時代に合った活動となるような制度設計をするとともに、日本の文化である部活動を衰退させないでもらいたいと思います。国は、ヨーロッパのスポーツクラブをイメージしていると思いますが、そこには、少し無理があると考えます。ヨーロッパのスポーツクラブを参考にするのは良いですが、日本人にあった、民間スポーツ団体への移行を構築してもらいたいと思います。国民全員とは言いませんが、部活動を通じて様々なことを学び、社会人としての基礎を培った人は多数いると思います。少子化で廃部などが増える危機を予測しての対応と予算削減や働き方改革にもつなげる狙いがあると思いますが、子供たちの活動の機会を失くしてしまうことだけは避けてもらいたいと思います。今回は中学ですが、今後は高等学校にも民間委託の考えが導入されるかもしれませんので、注視したいと思います。
4月23日(土)PTA本部会・専門部会
本日、PTA本部会・専門部会が開催されました。お忙しい中、多くの方にご出席いただきましてありがとうございます。私が教頭として勤務をしていた時にPTA役員の皆様は、熱心に活動に参加してくださり、楽しそうに取り組んでいたのが印象的でした。また、学校とPTAの協力体制も強固で様々な教育活動に協力していただきました。しかし、この2年間は、新型コロナウイルス感染症の影響で予定通りに活動が実施できていません。今年度も、少なからず影響が出ると思いますが、なるべく「学びを止めない」ことを念頭に教育活動を進め、生徒に貴重な体験・経験を積ませたいと思いますので、何卒、ご協力をお願いいたします。
4月21日(木)授業見学
3時間目に1学年体育、3学年選択体育を見学しました。1学年は、準備運動、集団走など集団での活動を主に行っていました。まだ入学して2週間なので、準備運動の順番などを覚えている段階ですが、これから授業が進むにつれて順番なども覚えていき自分のものになっていくと思います。集団走も、声を出しながらのランニングなので、今は、苦しいと思いますが、体力がついてくれば大きな声を出しながら走ることができると思います。これから夏に向かいますが、暑さに負けずにポジティブに授業を受けてください。3学年の選択体育は、女子が卓球を楽しそうに行っていました。まだ、当てるだけで返していましたが、テイクバックが取れるようになり、面の向きが定まってくると一ランク上のラリーができると思います。なにより楽しそうに取り組んでいるのが一番です。男子は、ミニサッカーを行っていました。4年前から思っていましたが、サッカーの授業のレベルが高いことに驚いています。サッカー部の部員が多いことはもちろんですが、一人一人が授業のねらいを理解して取り組んでいるからだと思います。高校時代は、多くのことが伸びる時期です。前向きな取り組みで自分を伸ばしてください。
4月17日(日) 判断(佐々木朗規希選手)
ロッテの佐々木朗希選手は、4月10日(日)のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成しました。しかも、19奪三振、13連続三振と信じられない内容の完全試合です。さらに信じられないのは、今日の日本ハム戦でも8回まで一人もランナーも出さなかったことです。しかし、9回で交替させた判断が世間では賛否を巻き起こしています。思い起こすと佐々木選手が高校3年生の時、岩手県の決勝戦でも投げませんでした。この時は、今回よりも、もっと大きな話題となり賛否両論がぶつかり合っていました。この判断をした大船渡高校の国保監督は、「故障の回避」を理由にしていました。ひと昔の高校野球やスポーツでは考えられないことです。けがを押してでも出るのが美徳の時代だったからです。しかし、批判を受けようが、この英断をした国保監督は素晴らしいと思います。目先のことより佐々木選手の将来を考えてのことです。当時から佐々木選手を「軽自動車にFIのエンジンを積んでいる」と表現する人がいました。要するに体ができていないのにポテンシャルは飛びぬけていて、けがのリスクが高いということです。この判断から3年がたち、今回はロッテ井口監督の判断です。そもそもロッテは、佐々木選手の育成方針を持っていて、今回もその方針に沿っただけのことだと思います。しかし、あと1回抑えれば、2試合連続完全試合だったので、多くの人が見たかったと思う気持ちもわかります。ロッテの育成方針は、1年目は体つくりで1・2軍でも登板させていません。2年目の昨年は、登板こそさせましたが、十分な休養をとらせて投げさせていました。3年目の今年も、登板間隔を1週間とし、疲労の蓄積度合いでは、もっと長く間隔をあけてくると思います。そして、一試合100球弱と定めていたので、今日の試合は8回でマウンドを降りました。佐々木選手はいずれメジャーリーグでも活躍する選手です。今回の完全試合プラス8回完全試合は、大船渡高校、ロッテの育成方針があったからこそだと思います。スポーツに限らず、教育現場でも、生徒の可能性をつぶすようなことは、決してあってはならないと思います。佐々木選手のような一流選手でなくても、生徒一人ひとり育成方針を作り、生徒に成長をイメージさせてあげなくてはいけないと思います。高校野球も球数制限などを取り入れて、故障防止に取り組んでいますが、今回のことがあり、今後さらに議論が進んでいくのではないでしょうか。今後のスポーツ界でも、「判断」に注目したいと思います。