4月17日(日) 判断(佐々木朗規希選手)
ロッテの佐々木朗希選手は、4月10日(日)のオリックス戦で28年ぶりの完全試合を達成しました。しかも、19奪三振、13連続三振と信じられない内容の完全試合です。さらに信じられないのは、今日の日本ハム戦でも8回まで一人もランナーも出さなかったことです。しかし、9回で交替させた判断が世間では賛否を巻き起こしています。思い起こすと佐々木選手が高校3年生の時、岩手県の決勝戦でも投げませんでした。この時は、今回よりも、もっと大きな話題となり賛否両論がぶつかり合っていました。この判断をした大船渡高校の国保監督は、「故障の回避」を理由にしていました。ひと昔の高校野球やスポーツでは考えられないことです。けがを押してでも出るのが美徳の時代だったからです。しかし、批判を受けようが、この英断をした国保監督は素晴らしいと思います。目先のことより佐々木選手の将来を考えてのことです。当時から佐々木選手を「軽自動車にFIのエンジンを積んでいる」と表現する人がいました。要するに体ができていないのにポテンシャルは飛びぬけていて、けがのリスクが高いということです。この判断から3年がたち、今回はロッテ井口監督の判断です。そもそもロッテは、佐々木選手の育成方針を持っていて、今回もその方針に沿っただけのことだと思います。しかし、あと1回抑えれば、2試合連続完全試合だったので、多くの人が見たかったと思う気持ちもわかります。ロッテの育成方針は、1年目は体つくりで1・2軍でも登板させていません。2年目の昨年は、登板こそさせましたが、十分な休養をとらせて投げさせていました。3年目の今年も、登板間隔を1週間とし、疲労の蓄積度合いでは、もっと長く間隔をあけてくると思います。そして、一試合100球弱と定めていたので、今日の試合は8回でマウンドを降りました。佐々木選手はいずれメジャーリーグでも活躍する選手です。今回の完全試合プラス8回完全試合は、大船渡高校、ロッテの育成方針があったからこそだと思います。スポーツに限らず、教育現場でも、生徒の可能性をつぶすようなことは、決してあってはならないと思います。佐々木選手のような一流選手でなくても、生徒一人ひとり育成方針を作り、生徒に成長をイメージさせてあげなくてはいけないと思います。高校野球も球数制限などを取り入れて、故障防止に取り組んでいますが、今回のことがあり、今後さらに議論が進んでいくのではないでしょうか。今後のスポーツ界でも、「判断」に注目したいと思います。